ゴミ捨て場

脳がショートしたときに使います

足りない物を指折り数えては心が痛む

 私に足りないものは、私の側に居てくれる優しい友人である。

 

 

私には友達がいない。

休日にランチに行く予定を立てるような人もいないし、

心がくじけそうなとき迷わず連絡して朝までカラオケオールできるような人もいない。

私が友達認定していないだけではなく、文字通り友人のいない寂しい生活を送っている。

 

私は友達を探す旅に出た。

職場で知り合った同世代の人。知り合いの紹介。ツイッター、インスタグラムなどのSNSで知り合う共通の好きを持った人。果てしなく盛れた自撮りや可愛い雰囲気の文章で自分を覆い隠して、男女構わず釣った。

最初は良かった。本当に最初だけなのか、挨拶のやり取りを終えてからは一切かかわらなくなり繋がりは切れる。

 

私は本当は暗い。暗くてドロドロでどうしようもない。だけどそんな自分は認めてはもらえないから、今日も飲み込んで笑う。能天気でなんにも考えていないような22歳の女の子のフリ。誰も傷つけないよう振る舞う。私はつまらないのだ。

 

 自分に足りないものは友人だと思ってた。今は痛いくらい見つかる。

行動力。精神力。優しさ。面白さ。容姿。自分を信じる気持ち。魔法少女か。(こういうのがつまらない)

私は友達というスタートラインにすらたどり着けない哀れな女。

 

 

 私はSNSが好きだ。様々な情報に溢れ、かわいいもの、かっこいいこと、綺麗な人がたくさんあるから良く見てる。

たまに目に入る情報が私をみじめにさせる。「〇〇ちゃんに会いました~!」「ツイッターで知り合った◎◎ちゃん、私の友達です」寂しい女なんだよなぁ。

私も誰かと繋がりたい。少しだけ、思う。

 

 一時期、友達が欲しくて堪らなかった。一人ぼっちの自分が嫌いだった。

同世代の人と会っても友達にはなれなくて、周りに友人が一人もいないのは自分がきっと最低だからなんだ、どうせ友達作ったって大切にし過ぎてされなくて傷つくと思って生きていたけど、今は気にする予定がない事も、独りな事も多少幸せ。

今だけかもしんないし、たぶんまたどこかで寂しさに耐えられない日がくるかもしんないけど。

少しだけ不安は消えた。

 

 

 私に足りないものは、自分を好きになるちょっとした余裕。