ゴミ捨て場

脳がショートしたときに使います

めちゃくちゃきしょきしょ

 今日はめちゃくちゃきしょきしょのきしょだった。

 

 SNSは好きだけど見ているとたまにろくでもない事が起きる。

あれは忘れもしない高校時代の出来事。16歳、まだ若かった。どうしようもないほど若いくせに一丁前に恋をした。叶えるつもりもないその恋を忘れるべく受け止めた恋心。はじめは言い寄られて満更でもない私がはじめた恋は、後からもったいなくて手放せない物へと変わった。

 

 だって一緒に出掛けたりカラオケ行ったり一緒に帰ったり友達にのろけたり、今までにはない幸せな普通の、どこにでもいる女の子をくれたから。ほしかったんだよそういう普通。

つまらない日常から掬ってくれるって本気で信じてた。若かったから。

 

 そんな普通な感じの日々に訪れるのは私の両親の離婚とか、私の引きこもり生活の始まりとか。彼からの別れの言葉とか。

勝手に期待して勝手に好きになられて、勝手に盛り上がって冷められた。私はそのままで居ただけなのに。

 「お前は精神科に行った方がいいよ」「もっと人を信じたほうがいい」

様々な理由を挙げて私を振った男。傷を抉った男。

そんなクズ男のインスタグラムがおすすめされた。何がおすすめだよ。おすすめるな。おすすめないでほしい。おすすめる意味が分からない。

 

 今まで頭の中から消えてた脇役のSNSなんて興味ない。私の人生からフェードアウトした人間に用はない。それでも好奇心には勝てず開いたページの先には、私の高校時代一番仲の良かった女とのツーショットで、まずそれが気色悪いしおすすめされるということは私の連絡先が向こうにはあるということで、それもまたきしょい。私が紹介しなければ繋がることのなかった二人が私を忘れてまだ一緒にいるという事実がきしょい。別れてから初めて迎える誕生日にLINEを送ってきた事を思い出して更にきしょい。

あの時感じた違和感と気色悪さがまだ残ったみたいで苦く青臭い。鉄の味がする。

 確実に私じゃなくてあの子を見てたのは分かってた。用なしだって事も。もう若くないから分かるんだよ。

 

 被害者ヅラして傷つくのもめんどくさいけど加害者にはなりたくないから、頑張って綺麗になって有名になって連絡してきたらぶっ飛ばすんだ私のかわいさで。

 

 あの腐った恋のせいで今の私があるけれど、あの汚い恋のおかげで今の私がいる。

掴めもしない恋のフリ。本物じゃなくって偽物だったと思いたい